ドッグカフェ、レストランに行く前の準備

カフェの犬
ドッグカフェ、レストランに行く前の準備として欠かせないのが、持ち物の用意です。基本的には、散歩に行くときと同じなのですが、それに加えていくつかのアイテムを用意しましょう。次にご紹介する持ち物を参考にしてみてください。

持ち物

  • ワクチン証明書(混合ワクチン、狂犬病)
  • リード
  • 水入れ
  • 犬用マット
  • 掃除セット(排泄物処理)…トイレットペーパー、ビニール袋、除菌スプレーなど
  • マナーパッド
  • おもちゃ、ガム
  • 足ふきシート

ドッグカフェに行く場合、外出時間が長くなること、訪問先が飲食店であることなどから、普段の散歩よりも持ち物が増えます。

まず、ワクチン証明書。ドッグカフェには多くの犬が来店しますので、ワクチン接種済みであることを入店の条件としているケースが少なくありません。混合ワクチンと狂犬病予防接種が済んでいることを証明できるものを準備していきましょう。ドッグカフェによっては、入店前に証明書の提示を求められることもあります。

また、愛犬が落ち着いて過ごすための犬用マットや、万が一の粗相を防止するマナーパッド、愛犬が飽きてしまったときのためのおもちゃやガムなども用意しておきましょう。

入店前に確認したいこと

ドッグカフェに入店する前に確認しておきたいことがいくつかあります。カフェでの時間を楽しく過ごすためには、飼い主の配慮が必要です。以下の点を確認したうえで、カフェを利用することをおすすめします。

トイレが済んでいるか

ドッグカフェに入店する前には、店内での粗相を避けるために、必ず愛犬の排泄を済ませておきましょう。散歩しながらドッグカフェに行くのであれば、その途中で済ませることができますが、車で行くような場合、降りてから少し散歩をしてあげてください。そのほうが愛犬もきっとリラックスできるでしょう。

足が汚れていないか

汚れた足で入店するのはマナー違反です。お店にも、ほかの来店客にも迷惑になりますので、入店前には愛犬の足が汚れていないかチェックしましょう。

服を着せたか

ドッグカフェは、あくまで飲食店ですので、愛犬の抜け毛はお店に迷惑をかけてしまいます。また、ほかの来店客にも衛生面で不快な思いをさせてしまうかもしれません。

そのため、よく毛が抜けるような場合には、自宅でしっかりブラッシングした後に服を着せていきましょう。抜け毛の飛散防止になります。特に、春や秋などの換毛期には、抜け毛に対する配慮を忘れないようにしてくださいね。

ヒート中ではないか

愛犬がヒート中の場合、ドッグカフェへの来店そのものを我慢するタイミングです。メス犬の発情期中は、性フェロモンがたくさん出ますので、店内のオス犬を興奮させてしまいます。オス犬が興奮状態になると、店内で吠えたり落ち着きがなくなったりするのでお店にも迷惑がかかってしまいます。

残念ながら、マナーパンツを着用しても防ぐことはできませんので、この時期だけは我慢してくださいね。避妊手術が済んでいる場合は、発情期については問題ありませんので安心して入店できます。

店内でのマナー

カフェのテーブルの下につながれる犬
次は、いよいよ入店!となった場合の店内でのマナーについてです。店内にはほかの犬や飼い主がいます。お互いにマナーを守りながら利用することで、愛犬の社会化トレーニングにも役立つことでしょう。

リードは外さない

ドッグカフェでは、店内でもリードを外さず、つけたままにします。これは、愛犬が動き回って店員の作業の邪魔になることを防ぐためだけでなく、ほかの犬とのトラブル防止のためでもあります。

慣れない環境に興奮してしまうと予期せぬ行動をとることもあるため、普段動き回ることが少ない子でも安心とは言えません。席についてもリードをつけているのがマナーです。リードは、専用のフックなどがあればそこにつなぎますが、なければ短くして手で持ち、コントロールできる状態にしておきます。

マットを敷く

ドッグカフェでは、直接イスに犬を座らせることはできません。必ず犬用マットなどを敷いてからイスに座らせしましょう。使い慣れたマットがあれば、初めてのドッグカフェでも愛犬が安心して過ごせますので、自宅で慣れさせておくのがおすすめです。

人用の食器に触らせない

飼い主がお茶や食事を楽しんでいるときに、愛犬が飼い主の食べる物を欲しがるかもしれません。しかし、愛犬が店内において人用の食器に触れたり、人用に提供された食事を食べたりすることはNGです。犬用のメニューが用意されていれば注文して食べさせるか、自宅から持ってきたおやつをあげましょう。

テーブルに足をかけさせない

愛犬をイスの上に座らせていると、食べ物につられてテーブルに前足をかけてくることがあります。しかし、これもマナー違反です。きちんと注意して、テーブルに足をかけてはいけないことを教えてあげてください。

粗相をしたら店員に声をかけ、すみやかに掃除する

ドッグカフェでは、店内で排泄させないことがマナーです。しかし、万が一愛犬が粗相してしまった場合は、まずは店員に声をかけ、すみやかに掃除をしましょう。その際、店員だけでなく、ほかの来店客にも一言謝罪の言葉をかけるといいでしょう。

愛犬の粗相はとても不安ですので、トイレシートを広げておきたくなるかもしれませんが、ほかの来店客からすれば、トイレを用意しているように見えてしまいます。また、愛犬にとっても「ここでしていいんだ」と勘違いさせてしまうことになりますので、トイレシートは敷かないようにしましょう。

トラブル防止のために必要なこと

トレーニング中の犬
ドッグカフェでのトラブル防止のためには、最低限のしつけができている必要があります。また、ドッグカフェに連れて行くかどうかは、愛犬の適正や状況を見ながら判断するようにしましょう。

できているといいしつけ

ドッグカフェには、知らない人間や犬、おいしい匂いなど、愛犬を興奮させる要素が溢れています。そんな環境では、普段おとなしい愛犬でも興奮してしまうかもしれません。そして、興奮すると無駄に吠えたり動きまわったりと、いつもと違う行動を取ることがあります。

そこで大切なのが、愛犬をクールダウンさせるためのしつけです。少なくとも、「お座り」「伏せ」「待て」などの基本的な指示を守れるようにしておきましょう。それが身についている子であれば、たとえ興奮したとしても飼い主のコマンドで落ち着きを取り戻してくれるはずです。もし興奮がおさまらないようであれば、一度外に連れて行ってクールダウンさせましょう。

怖がりで吠えてしまう、噛んでしまうときは・・・

極端に怖がりの性格の場合、飼い主にとって楽しいドッグカフェも、愛犬には大きなストレスになることがあります。恐怖やストレスが原因で、吠えたり噛みついたりする問題行動に発展するケースもあります。
落ち着きのなさを飼い主に強く叱られることも愛犬にとっては強いストレスになるのです。とくに、吠え癖や噛み癖があるとトラブルの原因になることもありますので、無理に連れて行くのはやめましょう。

まとめ

カフェの犬
今回は、ドッグカフェに行くときの持ち物や入店前の注意点、店内でのルールについてお伝えしました。お店やほかの来店客への配慮をしつつ、お互いに楽しい時間を過ごせるようにしたいですね。なお、お店によって独自のルールを設けていることもありますので、事前に調べるか、入店時に教えてもらうようにしましょう。そして何より、愛犬の気持ちを大切にすることが大切です。いつもと違う環境で興奮してしまうのは仕方のないことですので、飼い主がしっかりサポートしてあげましょう。